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Date : 2008年11月

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読破までに何年かかったのか…という今更感で一杯です(笑)。
既に映画化までされた訳ですから、本当に何というか、ここに載せることも若干憚られ気味でした。




んが。





やっぱり買って良かったという気持ちが強く、さんざっぱら感想や考察が溢れかえる中の感想を強硬致します。









一言で言うと、戦争エンタメ小説です。
ページを埋め尽くす文字、文字、文字。
上下巻に分かれている圧倒的なボリュームですが、エンタメ色が濃くなってくる下巻はあっという間に読破出来ました。




というか、上巻を読んでから3年経ってるんです(自爆…)。






上巻。
この本を読み切るには、とても苦痛を伴いました。

あまりの空気の重さと、前半に展開される緻密な人物背景の描写と、諸々の要素が相まって、大変息苦しさを感じる読後感でした。
それを色で言うならば、『鉛色の空と海』といった風情でしょうか。
更に足すならば、『鉛色の戦艦』。

『亡国』という言葉との相乗効果で、重くのしかかって来る圧迫感を感じながらの読書でしたから、それはそれは苦しかったものです。
でも、それだけリアリティがあったように感じたし、軍事的な知識がない自分でも、拒絶されながら引き込まれるといった不思議な感覚を覚えました。


『亡国』。
国が亡ぶということ。
或いは、既に亡んでいるということ。

この冠自体が、現代日本への皮肉を痛烈に描き出していると言えるのではないでしょうか。
人間が生存を求めることから無意識のうちに集団を形成し、それが国という生き物を形作った時、果たして本当に生き残る道を模索出来るのか。
それよりも、国としての在り方をそこに見出せるのか。
今ここに、あるのか? と。


この作品ではミニイージス艦たる護衛艦を主な舞台として、阿鼻叫喚の戦闘や高度な心理戦が展開されますが、この戦艦自体が国の縮図と言えなくもない…と思うのは私だけでしょうか。
場面は次々に展開し、海上自衛隊、日本政府、アメリカ政府といった政治的戦争の側面も強調されていますが、どのみちそこに正義などはなく、正解などはもとよりといった具合。

最初から最後まで、『最大公約数』を求めて各個人が奔走します。
暴かれたら世界が未曾有の混乱に陥るという、様々な謀略。
そうならない為の、名誉の犠牲。
一人殺せば殺人だが、千人殺せば英雄。
平時では重罪でも、戦時下では讃えられ得る行為。
多くの矛盾を孕んだまま、登場人物達は走り、凶弾に倒れ、生き延びようとし、少ない時間で必死に考え、泣いたり笑ったり怒ったり…。

序盤で命を落とす人物にも、多くの文字数を割いていることから、一人一人が自分の人生の主人公なのであり、誰も彼もが心と身体を以て必死に生きていたことが浮かび上がります。
誰一人として粗末に扱われていないことの表れが、ページ数なのかも知れません。


だからこそ、非常にリアルなのです。
我々の社会は、あなたの生活はこうやって回っているのですよ、ととても分かりやすく教えてくれている。
綺麗事とか絵空事で回ってる訳ではないと。
臭い物に蓋、といった感覚が染みついていて、そうしているという意識もない。
それこそが、現在の社会システムでは『現時点での正解に近いもの』でしかないと言っている。
詰まる所、個人の思考も、行動も、表立って意識していない部分では、常にこうしているということではなかろうか…。



そうして重苦しく様々な疑問を提起し、糾弾しながら物語は進みますが、下巻に入ると一気にエンタメ街道を驀進(笑)。
テンポも良く、スピードも速いので、上巻の重さ、暗さといったものが、あれ? 何処? という感じでした。
それでも、上巻での緻密な描写があるからこそのスピードですね、きっと。
アクションに次ぐアクションは、ハリウッドが好きそうだなあと思いながら読んでました。

ラストでは、それまで無念の想いを果たせなかった人物達への帳尻合わせかな? と思う部分も幾つかありましたが、そのくらいなかったら読んでいる人が救われないのかな…と思ったり。
でも、救いがあるって大事なんでしょうね。
私は割と救いがないシビアなラストが好きなんですけど(笑)。
とは言え、ラストのちょっと手前で泣きました。
これが小説だから出来るご都合主義だとしても、この本の中で名前と命を与えられ、生きた人なのだから、救われても良いのかも知れないと思ったので。
例え、それまで何をしたのだとしても。



世の中では、犯した罪に対して等しい罰を与えよ、というのが公正な判断とされています。
でも、その罪と罰ってどう測るんでしょう。
難しいですよね。とても。
だからまあ、小説の中くらい…こんな終わり方でもいいんじゃないかな、と思ったのでした。



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